「みさおとふくまる」 伊原美代子著 リトル・モア
ばあちゃん孝行と、ばあちゃんとばあちゃんになついたネコへの愛情表現、写真家としての成功、とたくさんのものをいっぺんに成就することに成功した写真集と見た。よく見掛ける理屈臭い写真とは無縁の写真が、大いに楽しませてくれた。また、身近な人にしか見せないだろうばあちゃんの笑顔が素敵だった。
身内のアート系の勉強をした者から聞いた話だが、写真を専攻した友人の中で写真で食って行けてる者は一人だけ。その人だって撮ってるのは商店街のチラシ写真程度で、「本気」の写真は余暇に富士山などに行って撮ってる程度とのこと。本書の履歴欄を見ると伊原さんは数々の賞を受賞しておられるが、こういう大ヒットの写真集を出版できるとは何とも恵まれた方だと思う。素人写真愛好家がこれだけ増え、カメラの性能も上がった今、写真で食っていくのは大変なことなのではないだろうか。どれだけ人の行けないようなところまでカメラを持って行けるか、どれだけ辛抱して決定的瞬間を待てるか、というようなところで職業写真家は勝負しているような気がする。伊原さんが今後も鉱脈を探し当て続けられるかどうかは神のみぞ知るだが、こういう大ヒットを出すとあとはかなり楽なんだろうな、とも思う。ご活躍を期待したい。
話は変わるが、私はデジカメで写真を撮るのが好きだがプリントして残すということはしていない。パソコン画面で見るほうが大きく見られるし、プリントし始めるとあっという間に写真の山ができてしまうからである。更に付け加えると、気に入ってプリントしたつもりでも、私ごときの撮る写真はしばらく眺めているとたいした写真ではないことに気付き邪魔になるからでもある。この写真集を見て思ったのは、この写真集のように(厳選した)お気に入り写真を製本してしまえば、場所を取らないし一覧性に優れていて良いかもしれないということだった。
























































































