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2007年11月27日 (火)

人類の足跡10万年全史

スティーヴン・オッペンハイマー著、仲村明子訳 草思社

書店の新刊コーナーに置かれていたこの本に目が留まり、中味を流し読みして買いたくなったが、厚い本なので怖気づき、読んだのは15番目であった予約を図書館に申し込み、その順番が回ってきた後であった。

書かれている内容は、主に我々ホモ・サピエンスが共通の故郷であると言われるアフリカを出てから全世界に拡散する道筋とその年代に付いて。遺伝子学的研究結果を主たる土台として、かなり詳細に拡散の道筋を説明している。

最も古い人類の拡散は大陸の沿岸沿いに、海岸採集をしながら進んで行ったらしい。しかし当時の海水面は現在より最大100mも低かったため、その頃の生活の痕跡は今では海面下に沈んでしまい、考古学的な証拠が乏しいそうだ。

興味を持って読み始めたのであるから全体としては面白かったのだが、読み進むのにはけっこう苦労した。翻訳が逐語訳的であり、たぶん著者の英文自体が冗長であったのだろうと想像するにしても、こなれた日本語に置き換えられているとは思えなかった。これも想像であるが、訳者御自身も著者の文章に辟易していたのではないだろうか。翻訳時の苦闘が訳文から垣間見られるように感じた。

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