無料ブログはココログ
フォト
2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

« 12/8 六義園の紅葉 | トップページ | 12/9の夕空 »

2007年12月26日 (水)

人の温かみが伝わる二題

毎週楽しいコラムが満載の日経水曜夕刊なのだが、今日はほんわかと心に届く二つのコラムに出会った。

一、脳研究者池谷裕二さんの「手を伝う心」と題された「あすへの話題」。愛する夫に手を握っていてもらえば、手首への電気ショックが精神的に軽減する、という研究結果を紹介していた。仲の良い夫婦でないと痛みの軽減効果が薄れるのだそうだ。

二、フォトジャーナリスト櫻井寛さんの「世界途中下車」。筆者はラトビアの駅で切羽詰って有料トイレに飛び込んだのだが、入り口のおばさんに「50円(と等価の現地通貨)!」と阻まれる。しかしポケットには現地通貨が全くなく、仕方がないので泣く泣く手持ちの5ユーロ(800円くらい)をおばさんに押し付けて入ろうとしたのだが、「銀行で両替してこい」と入れてもらえない^^ 途方にくれていると通りがかりの男性が現地通貨のコインを手渡してくれた、という、なんともホッとする話である。これを読んで、私は自分が昔授かった二つの親切を思い出した。

①渋谷で(年齢的に見てはいけない)映画を観た帰り、地下鉄に乗ろうとしたらどうしても5円足りなかった。歩いて帰ろうにも、当時渋谷はとても遠いところに思えていたし、道も全く分からなかった。西も東も分からなかった。それで困り果て、交番のお巡りさんに「必ず返しますから5円貸してください。」と頼んだのである。すると彼は、何と!「10円あげるよ。返さなくていいから今度から気をつけてね」と言ってくれた。でもって私は有難く10円を頂戴した。このことは何十年も経った今でも忘れていない。

②ヨーロッパの何処かへ出張した帰りの空港で、例によって小銭を始末すべく免税売店で小間物を買い求めたときのこと、レジで支払おうとしたら、レジが示した金額は私の概算を超え、持ち金より1円(現地通貨相当分)高かったのである。慌てて一品元の場所に返しに行こうとする私を制して、レジのおばさんはにっこり微笑みながら「行け」というゼスチャーをした。状況を呑み込めず咄嗟に後ろを振り返ると、私の次に並んでいたおじさんも微笑んでいた。この時に感じた温かみも忘れられない。そういう風土ではない、と思い込んでいた外国で受けた思いがけぬ親切であった。

« 12/8 六義園の紅葉 | トップページ | 12/9の夕空 »

日経watching」カテゴリの記事