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2010年8月23日 (月)

英語でよむ万葉集

リービ英雄著 岩波新書

読み終わって「良い本だな」と思った。

著者が英訳した万葉集の中から50首ほどを選び出し、1首につき、元歌、現代語訳(日本語)、英訳、日本語による英訳の解説という順番で進んでいく。現代語訳を読んでもまだ元歌を理解できない私でも、英訳を読むと現代語訳で得たイメージ以上に元歌が何を歌っているのかを理解することができた。かと言って分からない英語がなかったわけではないのだが、なにかこう、より立体的に万葉の世界に触れられた感じがするのだ。

英訳に対する解説の部分で、著者にとって万葉集がどのように魅力的なのか、が程よい量で語られており、この方向からも万葉集の魅力に気付かされることが多かった。

私は著者の書き上げた日本語の小説を幾つか読んで共感を覚えていたのだが、一層リービ英雄のファンになってしまった。

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