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2011年3月10日 (木)

音楽と音楽家

岩波文庫 吉田秀和訳

ロベルト・シューマンが音楽批評誌に書き残した同時代の音楽界に対する評論集だった。

ベートーベンがこの世を去ったあとの西欧音楽界の空白を嘆きつつ、これまたほぼ同じ頃早世したシューベルトを称えるとともに、シューベルトの兄を訪ねて、埋もれていたハ長調交響曲の楽譜を見出し世に紹介したエピソードなども書かれている。演奏することがなくなりつつあったバッハを再評価し、重要な古典としての地位を回復させようとする姿勢も幾度となく文章に表されている。

自分と同時代人であるショパンへの賛辞をはじめ、リスト、メンデルスゾーンの活躍への暖かい支持が読み取れる。当時世の名声を得るに至っていなかったベルリオーズを高く評価して好意的に紹介している文章も印象的だった。ショパンやリストの演奏を聴いて感激したことを記した文章を読んでいると、当時の音楽家の熱い情熱と息遣いがリアルに感じられてわくわくしてきた。

こういう音楽批評から10年ほど遠ざかっていたらしいが、ブラームスの出現を見ていてもたっても居られず書いた熱烈な賛辞の文章でこの本は終わっている。

恐らくシューマンの残したドイツ語の文章に癖があったのだと思うが、文章が直訳調で少し読みにくかった。

この頃の音楽を好んで聴いたり携わったりする人にはお勧めの一冊だと思う。

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