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2011年4月21日 (木)

「万葉集を読む」

古橋信孝[編] 吉川弘文館

万葉集について歴史研究者と文学研究者が自論を個別の章で展開した本である、と読んでみて思った。裏表紙で「歴史研究者と文学研究者が縦横無尽に語り合う。」と本書を紹介しているが、そうではなかったよ、と思う。各人がそれぞれの専門分野における研究成果を披瀝しているのであって、全然語り合ってはいない。

読み始めてすぐ、専門的で読むのが大変な本だと感じたが、勉強だと思って最後まで読み通した。それにより、この本を読む前より万葉集への理解が立体的になったのは確かである。しかし通読するのにかなりの時間を要した。万葉集をいいと思う気持ちをよってたかって学術的に相対化されたようにも感じる。ことによると筆者の方々の何人かは研究の対象としてのみ万葉集を捉えていて、感動が礎になっているのではないのかもしれない、とも思った。

少なくとも個々の歌を解説して良さを伝えてくれる本ではないので、この点だけは読む前に承知しておいたほうが良い。

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