無料ブログはココログ
フォト
2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

« 4/26 皇居東御苑の花 | トップページ | 来福の家 温又柔著 集英社 »

2011年4月30日 (土)

ロジャー・ノリントンのベートーベン

20年くらい使ってきたオーディオチューナーが駄目になり、最近新しいチューナーを買った。
私のこれまでの経験ではFMの音質ってCDに遥かに及ばないものと思ってきたのだが、新しいチューナーで聴くNHK FMのクラシック番組を聴いてびっくりした。そりゃー確かに未だCDの音質には及ばないものの、私程度の聴き手であれば十分音楽に浸れるくらいいい音がしている。人生の楽しみが確実にひとつ増えたように感じられた。早く性能が劣化したチューナーに見切りを付けて買い換えれば良かったのだ、と悔やまれる。

そんなわけで最近はウェブや新聞でFMの番組表を必ずチェックするようになり、カメラ一辺倒だった私の遊びの世界がかなり音楽の世界にも広がってきている。毎朝放送されるNHKの「クラシック倶楽部」の録画で素晴らしい演奏家の存在を知るようになって以来、元々好きだった音楽の世界に戻りつつあったのだが、より一層人生が楽しくなってきた。

前置きが長くなったが、そんなこんなで一昨日何気なくFMを付けたら、ロジャー・ノリントン指揮によるN響の定期演奏会を実況生中継していた。聴いた曲はベートーベンの交響曲第二番の途中から。途中からだったのにすぐさま演奏に引き込まれた。今までに聞いたことのないベートーベンで、当初は多少の違和感もあったのだが、いや、これこそ本来のベートーベンの姿なのではないか、と思いながらどんどん演奏に浸って行ったのである。従来聴いてきたベートーベンの交響曲の演奏に比べテンポが全く違う楽章があったし、小太鼓のように響くティンパニーの強打や、ある意味で無節操に吹き鳴らされるトランペットに驚きつつも、こういう粗野なところ、諧謔性、革新性がベートーベン本来の魅力ではなかったのか、と強く共感することができた。もちろん深い精神性も彼の音楽の特徴ではあるが、楽しさという大事なポイントを忘れてはならないのだ。
最後に放送されたのは同じ作曲家のピアノ協奏曲第五番「皇帝」だった。これまで私はこの曲が好きではなかった。ピアノの強打に次ぐ強打、オーケストラの強音に次ぐ強音に辟易してしまうからだった。しかし今回の演奏は結構楽しめたので、聴いて得をした気持ちになった。ピアニスト(名前は覚えなかった)は割と普通の解釈で弾いていたのだが、指揮者が全体の演奏がつまらなくなることから救ってくれたのだと思う。

昨日は早速同じ指揮者のCDを買ってきた。2002年のヨーロッパ音楽祭での実況録音によるベートーベンの交響曲1、2番と3、4番の二枚。この二枚しか見つからなかったからである。全曲がセットになっているのが存在し、そちらのほうが欲しかったのだが、GWのため2週間ほど入荷しない、と聞き、この二枚を買うことにした。

聴いてみた感想は「とても良い」の一言に尽きる。作曲者がこの演奏を聞いたらさぞや喜ぶのではないか。私が生きているうちにこのようなベートーベンが聴けたことに強く感謝しつつ、この駄文を終わらせることとする。

« 4/26 皇居東御苑の花 | トップページ | 来福の家 温又柔著 集英社 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

初めましてこんばんわ
今日は手前どもへ訪問いただきまして有難う御座いました。
早速に覗かせていただきましたがtakacciさんは素晴らしいHPとブログなどを楽しんでいらっしゃるのですね。
特に本日の記事を拝見していると音楽「クラシック」に詳しいようで羨ましく思っています。
私の場合はクラシックはごく一部だけですが時折聴きます。クラシックの素晴らしいところは聴くたびに新鮮な音楽に感じうけます。
クラシックは奏者によって違ってきますし本当に素晴らしい音楽と私は思っています。
昔、仕事で箱崎インターあたりから木場公園界隈は言ったことがあるんですよ、これからも宜しくお願いいたします。

どんぐりさん コメントありがとうございます。
去年春の早期退職以降、当初は毎日が日曜日の生活に戸惑うこともありましたが、今はカメラに、音楽に、読書に、と、楽しいことがいっぱいで、眼の回るような日々を送っております。てきぱきと行動すれば、より能率的に時間を過ごせるものとは思うものの、せかせかするのも嫌なので、適当に昼寝などを織り交ぜながら、のんびり、しかし趣味には貪欲に、過ごしております。
ポピュラー音楽も好きでいろいろ聴いて楽しめますが、強く心を揺さぶられる感動を得られるという点ではやはりクラシック音楽、ということになってしまいます。しかしクラシックと言っても作曲家、演奏家により趣向が千差万別ですので、自分に合う演奏に巡り会った時の嬉しさは格別のものがあります。
そういう演奏に出会うためには聴く機会を増やすしかないわけで、最近良く聴くようになったNHK-FMの番組やBSの「クラシック倶楽部」は、演奏会の料金が高く感じられる私に大変ありがたくて重宝しております。
FMのエアチェックをどうしようか、と考え始めたのはそれがきっかけです。録音したら一回聴いて削除すると思うので、HDD録音が適当か、と思っていますがいかがでしょうかね? そうとしたらどんな機材が要るのか、を調べようとしています。
オーディオ、音楽、写真、とどんぐりさんとは趣味が重なりますね。何かと感想や情報を交換させていただければ大変うれしいです。
こちらこそ宜しくお願いいたします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 4/26 皇居東御苑の花 | トップページ | 来福の家 温又柔著 集英社 »