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2011年12月 4日 (日)

「土俵の矛盾」 舞の海秀平著 実業之日本社

いろいろ続いた不祥事にダメを押すように発覚した八百長問題を受け、大相撲を愛してやまない著者が、その内に身を置いた経験に基づき、大相撲の過去、現在、未来を語っている。

「はじめに」の章で著者は「・・・多くの人が大相撲をスポーツとして位置付けているのには問題があります。大相撲はスポーツではありません。」と書いており、本書の中でこの論がどのように展開されていくのか、とても楽しみに読み進んだのだが、私が読んだ限りではその論が充分に練り上げられたものとは思えなかった。著者がそう思っているのは分かったが、どうしてその説が成り立つのか、に付いてよく説明されているとは思えなかった。

確かに著者の言うように大相撲には芸能的要素が多く、取り組みの開始時や勝負判定に曖昧さがあるだろう。しかし、サッカーでは誤審があってもそのままゲームは進行していくのが普通であるのに、大相撲では「勝敗を判定できない」として取り直す「合理性」があるのではないか。じゃあスポーツって実は何なのさ、という問題だって吟味する必要があっただろう。

と何のかんのと考えたくなる本ではあったが、私が好きな大相撲に関し私が贔屓していた舞の海が書いている大相撲の本なのだから、面白くないはずがなかった。力士って取り組みで命を落すかもしれない、という強い緊張感を持って土俵に上がっている、とまでは知らなかった。名勝負の裏に秘められた数々の物語も大変興味深かった。大相撲ファンの人にはお勧めの本だと思った。

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