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2012年6月11日 (月)

「ふしぎなキリスト教」 橋爪大三郎 X 大澤真幸 講談社現代新書

人気のある書籍のようで、図書館の予約待ちを半年以上してやっと順番が回ってきた。いや、一年近く待っただろうか。

大変面白くも参考になり、また読み直したくなっている。

社会学のお二人がツッコミとボケを演じながら、日本人には大変分かりにくい一神教の世界観を丁寧に説明してくれた。お互いに関係の深いユダヤ教、イスラム教との違いも理解できたような気がする。中世においてはイスラム世界に明らかに遅れを取っていた科学技術レベルが、プロテスタントの出現を機に何故格段の進歩をとげたのか、に付いてもウェーバーの著作を易しく紐解きながら説明してくれた。

アハハと声を立てて感心してしまった箇所を二つ引用する。

まずは預言者とは一体何なのかという問に対する説明の初めに、『なぜGodは、じかに自分の言葉を伝えないで、預言者を通して伝えるのだろうかと考えなければならない。
ヤハウェは何でもできるから、天に大きな拡声器をつけて、「私はヤハウェです、みなさん、私の言うことを聞きなさい。」と放送してもいい。』

2つ目は東方教会(ギリシャ正教)と西方教会(ローマ・カトリック)の違いを説明する中での表現。『「正統」教会も「カトリック」教会も、「本物」の教会の意味。温泉まんじゅうの「元祖」と「本舗」のようなもので、どちらがほんものかわからない。』

この調子で、私がこれまで読んだこの種の書籍の中では一番ドライな調子の説明の仕方だったと思う。「これ以上易しい入門書はない」と謳いながら実はそうでもない解説書とは全く違っていた。

さて一つだけ知りたいのに書かれていないことがあった。著者は信者なのかどうかだ。何気なく暗示しているような箇所がないでもなかったが、はっきりしたことは分からない。この本の評価がそれによって変わることはないのだが、是非とも知っておきたい点であった。

ちなみに私はキリスト教の宗教音楽を好んでいるが、宗教として信じてはいない。

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