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2012年9月 5日 (水)

「ケータイ化する日本語」 佐藤健二著 大修館書店

読み進むのが大変な本だった。日経の書評で存在を知り図書館に予約して読むことが可能になった本なのだが、図書館の返却期限である2週間で読み終えるため、随分頑張って読み進んだ感じである。平々凡々たる私の頭には少々専門的、学術的過ぎる本だったようだ。特に最初の3分の1くらいは、読むのを諦めようか、続けようか、迷いながらの読書であった。哲学書が用語を吟味し定義し、先の本論に備えている。そんな趣きの書き出しに見えた。二・三行の短い文章でも何を述べているのか良く理解できず数回読み直し、それでも分からず諦めてとりあえず前に進む、という有り様であったから、読んで理解できたとはとても言えない。それでもどなたかの参考になれば、と思って感想を書いている。

苦闘しながらも3分の1を過ぎると、電話が生活に入ってくるに連れどんなことが起こったのか、生活がどう変わったのか、という説明に進み、私の自らの体験を著者の解説に従って再体験することとなって、楽しく読めるようになった。我が家だけでなく、よそでもそんなことが一般的だったのか、と感心させられた。

人が二本足歩行を始めてから口が自由になり言葉を獲得する、というようなところから書き起こし、電話の発明後の言語生活にどういうことが起こったか、ケータイでどういう言語状況が生まれ、人の生活が変わっていっているのか、が丁寧に分析されていたと思う。

しかしながら、関係する文章からの引用を読むにつけ、この本は社会学、コミュニケーション論などを専門とする人が議論を交わすための資料・参考書・論文なのではないか、と思うのだった。途中から面白くなったと思ったものの、結びに入ってからはまたよく分からなくなって読了となった。

図書館で借りられたからこういう「勉強」にもチャレンジできたのであって、買うかと言われると、恐らく本屋の店頭でページを捲ってから諦める、そういうレベルの書籍だったように思う。

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