日経watching

2012年6月27日 (水)

6/27 今朝の日経朝刊一面を読んで

昨日の一体改革関連法案採決を一面トップで伝えているが、いつもの割りと客観的なニュース記事であるトップ記事の下、紙面中央に社説風の論説が掲載されていて、この重大な政治的局面における経済新聞社としての政治的スタンスがよく出ていると感じた。

小沢グループの造反の旗印は、本当に彼らが現時点で最適な政策だと思って掲げているとは到底思えないのだが、この論説ではその点をバッサリ批判し、今回生まれた3党合意の枠組みを生かして、積み残しになりかねない重要法案の審議を処理していくべきだとしている。

私はその論点の妥当性を云々できるほどの見識を持つ者ではないが、現在の山積みした政治課題を、ある程度既成政党の枠組みを崩しながらでも処理して前進行くべきだと思っているので、この論説には同感するところが多かった。政治が機能しなければ、国としてあまたの重大課題を抱えながら立ちすくんでいるのと同じだからだ。

それにも増して、新聞社がこのように政治的立場をはっきり示して報道活動することを支持したい。今後も重大局面においては報道の原点となっている立場を表明し、その立場から見た政治の動きを、このように分り易く論説してもらいたいものである。

それにしても、痛みを伴わずに良い成果を期待できる選択肢はなさそうな現状だと思うのだが、人気取りを造反の大義に掲げ、本当の意図を隠していると思われる勢力を国民が支持するのかどうか、国民の政治意識のレベルが問われる局面になってきたと言わざるをえない。

最初から寄せ集めなので、民主党の空中分解は予想の範囲内だろう。それじゃあ今後は自民党の政治に戻るのか? 政党の再編成が必要なのではないか。そう考えていくと、寄せ集めで2大政党を形作らざるをえない今の選挙制度にも問題が大きいと思うのだが。

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2011年7月22日 (金)

先人への謝意、強さに (22日日経朝刊)

本日の日経朝刊スポーツ欄のコラム「アナザービュー」は、なでしこジャパンの快挙に寄せた一文で、一読して我が意を得た気持ちになった。
まずは、なでしこが磨き上げつらぬいた独自性が重要だったと。この部分は私としては「そんなに独自のものではなく、磨き上げられたパスサッカーと相手の自由に動かさせないポジショニングの成果」と思った。相手に走り負けしないスタミナも勝因の基礎として忘れられないだろう。

しかし次の「(今もそう変わってはいないが)不遇の時代を懸命に支えてきた先人たちへの謝意」が彼女たちの強みだとする意見は全く同感。今後も後進の道を広く開拓するために頑張って欲しいと思うし、今回の快挙はその方向に大きく貢献するのは間違いない。男子選手もこの辺りを考えてみないといけないと思う。

筆者の武智さんは、しっかり休んで9月のロンドンオリンピックアジア最終予選に備えてくれと心配している。
中国で開催される最終予選は9月1日から。タイ、北朝鮮、韓国、オーストラリア、中国と戦って上位の2チームに入らないと、ロンドンオリンピックの出場権を逃すことになる。タイ以外のチームは、なでしことそんなに変わらない力を持っているので、厳しい戦いになるのではないだろうか。ワールドカップ優勝という金字塔は忘れて掛からないと痛い目にあう。どのチームにも日程は共通だとはいえ、最初の3戦は中一日という気違いじみた強行スケジュールである。だから一層思う。予選に向けてコンディションをうまく調整してください、と。ワールドカップでのモーティベーションとコンディショニングを維持できれば出場権獲得は可能、と考えるものの、サッカーは何が起きるか分からないのである。(だからワールドカップで優勝できたのだが)

ところで心配事。アジア最終予選はテレビ中継してくれるんだろな。

→ NHKが独占中継するとのこと

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2008年7月18日 (金)

7/18 シェヘラザードとお汁粉の味

昨日の福岡伸一さんに続き、週末の日経夕刊のコラム「あすへの話題」は見逃せない。秘かに親しみと尊敬の念を抱く作曲家林光が、こなれた文章で一昔前を描いてくれるのだから、面白くないはずがない。

それにしても、戦時中、ドイツやイタリアの音楽は敵性音楽ではなかったのに、両国の降伏後は自粛されたとは知らなかった。その代わりに、不可侵条約を結んでいる国だからと、ロシアの音楽は許された時期があったとは! 戦時中にチャイコフスキーが高らかに流れる光景だなんて、想像しただけで何か少し微笑みたくなる。

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2008年7月10日 (木)

科学の世界の共通語

今日の日経夕刊の「あすへの話題」コラムは、分子生物学者福岡伸一さんの「科学の世界の共通語」と題された一文で、大変大変面白く読むことができた。英語が共通語である国際学会の基調講演で、英語の苦手な学会の重鎮が「科学の世界の共通語は英語ではなく・・・・」と会場を驚かすような事を言い始め、「共通語はへたな英語です。私のようにね。」と締め括る話は、その場の緊張とそれに続く拍手喝采が目に浮かぶような名文だと思った。

もうひとつのエピソードであるネコがネズミを騙すジョークも、読んで思わず爆笑してしまった。これから毎週木曜の夕刊が楽しみだ。

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2008年7月 4日 (金)

ピアノを弾く指

7月からコラムニストが交代した日経夕刊の「あすへの話題」、金曜日の担当は作曲家の林光さんと知って楽しみにしていたのだが、今日の夕刊を読むとやっぱり読んでいて楽しかった。文章が庶民的で読み易いし、意固地とは言わないが反骨心の窺われる内容も快かった。これからは金曜の夕刊が楽しみだ。

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2008年6月28日 (土)

6/27 ついていけてる?

今日の日経夕刊のコラム「プロムナード」は松井今朝子さんの「ついていけてる?」というエッセーで、大変面白いとともに身につまされる文章であった。特に最後の段落は何回読み直しても興味深い。

私はこのごろ「ついていけてない」と感じることが多くなった。これはこの文章に書かれたようなOA機器の操作に限った事ではない。

それにしても、ハードもソフトもがんがんバージョンアップして行くPCの進歩ってのは気味の悪いところがある。そんなに新しいもの、もっと便利なものが要る訳でもないのに、メーカーの販売戦略なのだろう、古いバージョンのソフト、時代遅れのPCでは新しいことができなくなったり他の人とコミュニケーションできなくなったりしている。かくして止むを得ずバージョンアップする羽目に陥ることになる。そしてメーカーの思惑通りになって行く・・・・

今夕のこの記事を読んで一番考えさせられたのはこういうOA機器の話ではない。

人間とはどんどん自らの環境を変えていく動物であるが、その自ら変えた環境に人間が「ついていけない」状態になってしまっているのではないか。昨今の異常な事件をそういう目から見る筆者に深く共感した。歴史的に「ついていけない」人は常にコンマ数パーセントは居ただろうと思う。しかし現代においてはその割合が遥かに多くなっているのではないか、と思うのは杞憂なのだろうか。

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2008年5月29日 (木)

現代人という生物

今日の日経夕刊の「現代人という生物」と題されたコラムがとてもおもしろかった。総合研究大学院大学教授長谷川眞理子さんに日経の編集委員がインタビューする形で構成された記事である。ホモ・サピエンスの歴史と現状を動物の行動生態学の立場から語っている。ここで全貌を紹介する気はないが、小見出しを箇条書きするだけでも面白い。曰く、

「協力関係を築くことで人類は繁栄した」

「少子化は共同繁殖体制の崩壊が原因」

「年功序列・終身雇用が若者の殺人を減らした」。

最後の言は最も重く響いた。「人間が自分で作った産物に追いつかなくなっているのです。・・・・・・ 人類が滅ぶとすれば、自分が作った産物によって滅ぶのでしょう。」

この究極の「産物」とは核兵器のことだろうか。それとも競争社会? それとも滅びない?

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2008年5月26日 (月)

びびる

今日の日経夕刊の「波音」というコラムを読んで驚いた。

今では若者言葉として本来とは違う意味に使われている「びびる」という単語、これが平安時代の末期、源平の戦いの時代にはあった言葉だというのだ。

平安時代でも現代でも「びびる」という言葉が使われているなんて、なんて面白いんだろう。

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2008年5月21日 (水)

5/21 きぼう的観測

久しぶりにインパクトのあるコラムに出会った。今日の日経夕刊のプロムナードというコラム、執筆者はアーサー・ビナードさん。

国際宇宙ステーションのうち、日本が請け負った実験棟「きぼう」の建設が始まっているが、これまでにもう6800億円の日本の税金が使われているという。これからも毎年大体400億円費やされる見込みで、最終的には一兆円を越えるのは確実と見られているそうだ。当初語られていたような「無重力を活かした独自の実験」も、それだけの予算を費やさなくても地上で出来るのではないか、とも言う。

そのうえ、あと10年も経てば耐用年数がきてゴミとなる運命だとは!

素人としてはこういう宇宙開発がどれほどコストに見合った結果を出すのか、それが十分な成果を上げているのか、を判断するのは大変難しいと思う。なので、これまであまり否定的に報道される事のなかった「きぼう」へのこの記事は、新鮮だった。

最近日本の月探査衛星「かぐや」がアポロ宇宙船の着陸した地点の映像を送ってきて、それは私としては興味深い成果に思えた。毎日でも月から見た地球の姿を公開してくれたらいいのに、とも思っている。このプロジェクトはビナードさんから見たら無駄遣いに見えるのだろうか。聞いてみたいものだ。

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2008年5月13日 (火)

5/13 「こどもと育つ」

今日の日経夕刊のコラム「こどもと育つ」は漫才師ハイヒール・モモコの回で、読んでいてモモコの人柄が感じられる、いい感じのコラムになっていた。子供の幼稚園のお母さん方に親切にしてもらい親しくなる話の一つとして、制服の着回しネットの話が紹介されていたがなかなかほのぼのとする話だ。

子供達には勉強できなくてもいいからまっとうな大人になってもらいたいという。

何と!PTAの役員もしているという彼女の超成長振りにもにっこりとさせられた。

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